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ファンドラップの小口化 野村証券が検討 購入者のすそ野拡大狙う

 野村証券は9日までに、資金の運用先を比較的リスクの低い投資信託に限定したサービス「ファンドラップ口座」の最低購入価格(1000万円)引き下げの検討に入った。ファンドラップは富裕層だけでなく、証券投資になじみの薄い層にも浸透しつつあり、最大手の野村が小口化に踏み切れば、個人金融資産の「貯蓄から投資」への流れを加速させることになりそうだ。

 ■業界全体に波及も

 ファンドラップは、2006年10月に野村と日興コーディアル証券が販売を開始したのに続き、昨年10月には大和証券が追随し大手3社が出そろった。現在の市場規模は1兆円に満たないものの、3社以外の証券会社の参入も相次ぎ、急成長が見込まれている。

 野村は今後、団塊の世代をターゲットに個人資産争奪が激しくなることを踏まえ、小口化によりファンドラップ購入客のすそ野を広げる必要があると判断。現在の最低購入価格1000万円を300万~500万円に引き下げることを念頭に、実施時期を含め具体化を急いでいる。

 他の証券会社でも、ファンドラップの最低購入価格は1000万円が主流だが、すでに大和が業界最低水準となる500万円としたほか、早ければ今年前半にファンドラップを発売する新光証券も、大和と同水準に設定する方向で検討を進めている。

 最大手の野村が小口化に踏み切れば、証券業界全体に同様の動きが広がり、ファンドラップ市場が個人金融資産獲得の主戦場となる可能性も出てきそうだ。

 ファンドラップは売買ごとに手数料を支払う一般的な取引と異なり運用残高に応じて手数料を定期的に支払うのが特徴。

 どの程度の値上がりを期待し、どういった商品に投資するかといったおおまかな運用方針は顧客が決め、売買のタイミングや保有銘柄の選択などを証券会社などに一任できる。このため、市場の動きに合わせ機動的に運用できる。分散投資にも適し、資産を安全に運用したい個人投資家らの間で人気を集めている。


FujiSankei Business i. 2008/1/10


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